PCX(JF56)のハンドルバーなどを交換
ホンダの125ccスクーター、PCX(2015年式)に乗っています。
月末にツーリングの予定がぽっと出来たので、思い切ってスタイルアップを実行。
売れているバイク、かつメジャーなカスタムなので検索すると交換方法のページがたくさんヒットします。
でもまあ自分の備忘録として、自分のブログに綴っておきましょう。
用意したパーツはこちら。
キジマ SP1グリップ(貫通タイプ)MINI:1,512円
デイトナ ヘビーウェイトバーエンド ハイディッシュ/ゴールド:1,769円
キタコ スーパースロットルパイプ:583円
デイトナ グリップボンド10g:461円
(以上Amazonにて購入)
これだけで済めば話も作業も早い(お財布にも優しい)のですが。
PCXの標準ハンドルはエンドに詰め物がしてあるため、このバーエンドはつけられません。
なのでハンドルバーも交換。
SPECIAL PARTS TAKEGAWA / ツーリングミディアムハンドル(ステンレス製):5,988円
(楽天で購入。クーポン利用、税・送料込みのトータル価格)
すっげちゃんとした説明書が入ってました。武川さん凄いです。
ふむふむ。参考にしよう。
では早速作業開始。
(長文。写真多め。ご注意を)
※この手順はあくまで僕、ノモジによるものです。要は外して戻せればいいのでこの限りではないことをご了承ください。
まずはハンドルバーエンドを外します。
「硬すぎる」「なめた」「自分じゃ無理だからショップでやってもらった」「尋常じゃない」「鬼」「ぶおんぶおん!」などとボロカスに言われている部分です。
僕の場合は難なくクリアできました。その理由は…
『納車前にバーエンド一回外しておいてください』
ってお店にお願いしておいたから。
難儀すると思っていただけに拍子抜け。
あの時の僕、エライ(笑)
バーエンドが外れたら、次は左グリップを外します。
ボンドで固着しているらしいので、マイナスドライバーを突っ込み、その隙間にパーツクリーナーをぷしゅぷしゅ。
段々とボンドが剥がれてきて、ドライバーを奥に進めることができるようになります。
ここは持久戦。
パワータイプの人は一気にいけるのかも。
グリップを交換するので、ノーマルの方はカッター等で切ってしまっても良かったのですが、それはまあ偲びないなと。
左グリップ内部。
クリーナーのせいか、元々なのか、思っていたほどのボンド量ではありませんでした。
これが取れたら左のスイッチボックスを外します。
5mmの六角レンチを使用。
お次は右グリップ、ではなく。
その前に右側のマスターシリンダーとスイッチボックスを外さねばなりません。
しかしここで問題発生。
webで調べたときは「マスターシリンダーをちょっとずらせば、スイッチボックス裏側のビスに簡単アクセス!」とか書いてあったのに。
プラスドライバーが下側のビス(赤マル部分)へ正確にあたりません。
L字に曲がっているスロットルワイヤーのせい。
ピンボケでごめんなさい。
(ほぼ)真正面から見たところ。
ワイヤーが邪魔!
しかたがないので、やや斜めからドライバーをあて、なめないようにソロリソロリと外しました。
そんなこんなでパカッと。
同じPCXでもJF28はスロットルワイヤーが1本(らしい)ですが、JF56型では2本になっています。
アクセル全開のその先くらいまでスロットルを絞ると、下側のワイヤーが抜きやすくなります。(それでもちょっとしんどかった。ラジオペンチでつまんでしまいました)
下ワイヤーが取れれば上のワイヤーはすぐ取れます。
奥側のボックスには突起があって、そこがハンドルの位置穴に噛むようになっています。構造を確認してからボックスとマスターシリンダーをハンドルから離脱させます。
このベルトは再利用できました。
結束バンドかと思ってたのでひと安心。
右のグリップをスロットルコーンごと外して、すっぴんのハンドルに。
ハンドルを取り外すために、ボルトをカバーしているキャップを取ります。
ダイソーで買った「超精密ドライバー」の1.0mmマイナスを使用しました。
隙間にドライバー先を入れ、てこの原理でこじる、のかと思ってキズ防止のマスキングをしましたが必要ありませんでした。
「こじる」って言うよりは「浮かす」に近い感覚。
3〜4回浮かせてあげれば取れます。
このために仕入れたKTCが威力を発揮!
事前情報どおりしなる。だがそれがいい。
気合一発、ふんぬっ!
バキィッ!
えっΣ(゚д゚;)
ゆるり
あ、ゆるんだ。
めっちゃびっくりした。
さらに外してノーハン状態。
武川をセット。
左グリップは事前に家の中ではめました。(ウキウキと心配が抑えられず)
バーエンドを装着。5mmの六角。
レビューなどを見ると「重い」「そんなに重くなかった」と千差万別なので、どんなもんかなと計測。
ノーマルバーエンド&ビス:165g
ノーマルバーエンドのみ:155g
デイトナのヘビーウェイト:115g
差し引き50gの軽量化。いや軽くなっちゃだめな部分なんだけど。
まあそこまでシビアに考えてないからいいか。
装着前に気がついたのですが、このキジマのグリップ、左右で直径が違うような…
向かって右側の方がデカいような気がします。撮り方が下手くそで伝わりづらいですが。
ひょっとして左用・右用って分かれてるのか?そんな表記なかったような気がするけど。
一応そういうことにしておいて、細い方を左に、太い方を右に装着しました。
さて、あとは戻すだけ。
手順を逆に追っていけばいい。
6mm六角はしっかり締めます。振動モロに受けるし、走行中に緩んだらタダじゃすまないので。
バキィッ!
締めても鳴るのね。
心臓に悪いなー。
ではラストに新旧比較。ビフォーアフター。
トリミングしたのでサイズがバラバラです。
上:ノーマル
下:武川ツーリングミディアムハンドル
でご覧ください。
横から。
ニューハンドルをややかち上げ気味に取り付けたので、アップライトなポジションになりました。
後ろから。
ちょっと撮影高さが違ってしまいました。
前から。
ハンドルが真っ直ぐになってないので分かりづらいのですが、交換後はグリップが地面とほぼ水平になりました。お気に入りの見た目です。
近距離で。
赤にゴールドってどうなんだ!と最後まで悩みましたが、どっちも捨てられなかったのでGO!後悔はなし!
ハンドル交換したから今後のバーエンドの取り換えも楽になりました。
ということで無事に交換完了。
作業時間は写真撮影を含めて約1.5時間。
慣れてる人なら30分仕事かも。
特に大きく難儀した箇所もないし、うん、上出来でしょう!
ボルトキャップをはめる前にガタつき等チェックの為の試走をします。
あっ、持ち位置が高い。なんか変な感じ。(←走り始め)
ん?(←10分走った頃)
あっ、これいいかも(←15分くらいの頃)
あー…これいいぞ(←20分)
これいいわ。
ちょういい!(30分)
このツーリングミディアムはPCXノーマルとほとんど変わらないサイズです。
20mmほど低くなったくらい。
そのハンドルを少し上げて装着したところ、バイクっぽい感じを手に入れた気がします。
スクーターに少ない「人馬一体感」がちょっとだけ改善された感じ。
ヘタレなりに倒しやすくなりました。
そしてその効果を後押ししたのがキタコのハイスロ。
信号待ちからの発進ではもたつきが減り、
少しの捻りでアクセルワークできるので交差点の右左折が安定し、
これまでの感覚でスロットルを開けても、十分に60km/hに到達できる。
ノーマルコーンでは、自分(の手首)が楽な感じで右手を捻っていると大体45km/hくらいでした。これだと周りの車の流れよりちょっと遅く、怖かった。
このハイスロは当たりだぜぇぇぇ!
実は最初、世間の皆様がオススメする「ハリケーン ミニナローハンドル」にしようと思っていました。安いし。PCX用の穴も開いてるし。
でも最後まで絞りのキツさが気になってしかたありませんでした。
直進時はスロットル握りが変な姿勢になりそうで。
曲がるときはバランス取りの難しさが。
PCXはニーグリップして乗れない種類のバイクなので、できるだけ安定してハンドルを支えることが安全のためにも必要なのではないか。
そう思ったのです。
そんな折、見つけたのがこのツーリングミディアム。
穴もあってPCXにポン付け可能。
サイズはあまり変えられないけど、この際グリップとバーエンドを変えることが目的と割りきりました。
今回かち上げ気味に設置したことで、あまり期待していなかったライディングポジションに変化が見られたのは思わぬ幸運でした。
試走途中で立ち寄った川沿いの桜。花曇りが残念。
あー、とおくへ行きたいな。
※ショップ以外でのパーツ交換や整備は自己責任です。本来であればサービスマニュアルを参照し、指定トルクに従うべきものですのでよい子はお気をつけを。
ここから下は今回登場したパーツの各ショップ情報です↓